サステナビリティや脱炭素化など環境に配慮し、かつ優れた機能を有する製品が求められている昨今。
当社では、10年以上前からサステナビリティを考慮した製品開発を推進してきました。2022年度から中期経営計画(3か年)の柱の一つにも「次世代技術の開発」を据え、CO2排出削減をはじめとしたサステナブルな製造環境や生産プロセス技術の開発に取り組んでいます。
今回はそんな取り組みにより生まれた製品の一つをご紹介します。
「NIKKOL LECINOL®️ MFL」
皮膚のバリア機能を強化し、敏感肌のサインを改善する多機能性リゾレシチン
表皮細胞への数々の有用性が報告されているリゾホスファチジン酸を高含有している本製品は、微生物培養液をそのまま反応に用いる「ホールセル酵素技術」によりつくられています。
大豆油の精製工程(脱ガム工程)で油滓として得られるレシチンを素原料として用いています。シンガポール科学技術研究庁との長年の共同研究により開発され、素材がもつポテンシャルを最大限に活かした、多機能な製品として2023年6月に販売を開始しました。
直近で新たな有用性のデータの取得を行い、その研究結果は、2024年3月にインド ゴア州で開催されたASCS CONFERENCEで「ポスター特別賞」(リリース記事)を受賞しています。
皮膚バリア機能、敏感肌を改善!
敏感肌の被験者に対し、本製品を配合した製剤の4週間連用試験を実施。角層水分量や経皮水分蒸散量といった基本的な皮膚バリア指標の改善のみならず、スティンギングスコアおよび頬部の赤みや毛穴の開きといった敏感肌のサインまで有意に改善するという結果が得られました。また、この結果を裏付けるin vitroのさまざまな試験結果も取得しています。
敏感肌でも使える低刺激の化粧品は市場に多くあるものの、本製品は「敏感肌のサインの改善」が期待できる点が特徴です。