下記の通り当社社員が 学会発表(ポスター) を行いました。
発表者:中央研究所 / 評価・分析技術開発室 / 業務推進グループ 髙木 良樹
開催日:2025/3/26〜2025/3/29
セミナー名:日本薬学会第145年会
タイトル:『真皮細胞外マトリックスの線維構造の紫外線による変性はアスコルビン酸硫酸 2Naにより緩和される』
発表内容:熱安定性に優れた水溶性アスコルビン酸誘導体として知られているNIKKOL VC-SSですが、スキンケア効果に対する研究報告が少ないことがこれまでの課題でした。そこでNIKKOL VC-SSの新たなスキンケア効果について研究を進め、皮膚の真皮線維構造の変性に対する保護作用を新たに見出したため、日本薬学会第145年会にて研究報告を行いました。
紫外線による真皮線維構造の変性は、たるみやしわなどの光老化の特徴として知られています。本研究では、この光老化の特徴を摘出皮膚モデルに紫外線を繰り返し照射することで誘導し、1%NIKKOL VC-SSを角層側から適用した場合の効果を検証しました。結果として、1%NIKKOL VC-SSを適用した摘出皮膚モデルにおいて、紫外線照射で誘導されるコラーゲンやエラスチン線維の変性が抑制されることを見出しました。これらの結果と熱安定性に優れる特徴を併せ、NIKKOL VC-SSは日中の紫外線ケアに優れる水溶性アスコルビン酸誘導体として期待されます。