日光ケミカルズ株式会社(本社:東京都中央区、社長:関根 茂)と王子ホールディングス(本社:東京都中央区、社長:矢嶋 進)は、このたび、植物を原料とするセルロースナノファイバーの化粧品原料としての新しい用途・機能の開発を、共同で行うことに合意しました。
セルロースナノファイバーは、木質繊維(パルプ)を繊維径が数~数十ナノメートル(1)オーダーにまで細かく微細化したものです。その水分散物はチキソトロピック特性(2)をもち、保水性、増粘性、粒子分散安定性に優れるほか、べとつかず水を纏うようなみずみずしい感触をもつことから、化粧品への幅広い応用が期待出来ます。また、原料の木質繊維は再生可能な資源である森林から供給されるため、環境に優しい素材と言えます。
王子ホールディングスでは、高品質のセルロースナノファイバーを効率よく生産できる独自のプロセスを開発し、その用途開発を進めております。
一方、日光ケミカルズでは、GCS + E( “ GREEN ” 、“ CLEAN ” 、“ SUSTAINABLE ” +
“ECONOMY”)をキーワードに、環境への配慮と同時に経済性を両立させた持続可能な発展を戦略と
し、高品質で高機能な化粧品原料を開発・製造しています。
今回の共同開発に先立つ基礎評価では、セルロースナノファイバーの化粧品原料としての優れた機能が新たに見出されました。
今後両社は、それぞれの事業領域で長年培ってきた技術や知見、更には両社が推進する持続可能なものづくりに対する取り組みを融合させ、セルロースナノファイバーを活用した、魅力のある新製品を開発していきます。