News

ニュース

【当社社員による第75回コロイドおよび界面化学討論会 学会発表3件のお知らせ】

2024/9/17〜20に開催された第75回コロイドおよび界面化学討論会で、当社社員が学会口頭発表を行いました。


発表者 :中央研究所 / 製品開発部 / スキンケア原料グループ  田中 佳祐
タイトル:『モノアルキルリン酸エステルの特徴と溶液物性』
発表内容:アルキルリン酸エステルは肌に対してマイルドな弱酸性界面活性剤として古くから活用されていました。弱酸性界面活性剤は一般的なアニオン性界面活性剤とは異なる特徴や溶液物性を示すことが知られています。そこで本発表ではモノセチルリン酸エステルを例に、過去検討されていた内容からここ数年で理解が進んできたα型水和結晶(αゲル)の物性などについて紹介しました。

発表者 :中央研究所 / 先端技術開発室  半澤 将希
タイトル:『界面活性剤によるリン脂質二分子膜の可溶化機構』
発表内容:界面活性剤と脂質膜との相互作用の理解は、抗菌・抗ウイルス特性、溶血性ならびに皮膚刺激性など多くの医療・衛生分野において最適な界面活性剤を選択するために重要です。本研究では、バルク溶液中でのリポソームと界面活性剤の相互作用を小角X線散乱法、固体基板上に形成させた支持二分子膜と界面活性剤の相互作用を高速原子間力顕微鏡により評価することで、脂質膜の構造や形態変化から相互作用の機構を発表しました。

発表者 :中央研究所 / 先端技術開発室  桑江 俊成
タイトル:『カチオン界面活性剤の繊維表面への吸着と摩擦特性との関係』
発表内容:繊維表面へのカチオン界面活性剤の吸着挙動、吸着膜の物性および、繊維表面の摩擦特性との関係については、現時点において様々な議論がなされています。本研究では、水晶振動子マイクロバランス法(QCM-D)および、ボールオンスリープレート法を用いて、異なる分子構造を有するカチオン界面活性剤の吸着と摩擦特性との関係について検証し、カチオン界面活性剤の柔軟化メカニズムについて考察しました。

Copyright Nikko Chemicals Co.,Ltd. All rights reserved.
This site is registered on wpml.org as a development site.